ねふてぇ夜に〜九十九と八雲

引き続きの高田裕三先生で3×3EYES(以下サザン)を入れておいた
ワイドコミックス用の袋に「九十九眠るしずめ」が入っていた。
まぁ内容は絵柄もストーリーも高田ワールド全開でサザンを明治時代に
時間転移しましたってなもんですが、このタイトルで色々想起されたのです。


まず、サザンの主人公が藤井八雲で今度は九十九。これ修羅の門修羅の刻
同じだなぁと思いました。修羅は本編の陸奥九十九が先で、修羅の刻陸奥八雲
が後。多分、修羅の刻の最初の人のはずです。そして、以前にも九十九神の話
何度か触れましたが、マンガでも結構解説してありました。「白」も百から一を
取ったと言うことで(例:白寿)九十九に繋がるそうです。まぁ白髪とか老人の
イメージですから古いモノということでピッタリなんでしょう。


次に、「眠る」なんですがこれは「ねぶる」と読ませています。そういえば、昔叔父さんの
実家の秋田(旧合川町)に行ったとき、みんな「ねふてぇ、ねふてぇ」と言ってたのを
思い出しました。聞き慣れない言葉だから真似するんですよね。ちなみに、調べると
有名な竿燈祭りももとは「ねぶり流し」と言ったそうです。ラリホーラリホー
言いながら町を練り歩くそうです(これはウソ)。古語では眠るは「ねぶる」の
ようです。このような古い言葉が地方にそのまま残って方言になってるって結構
あります。おもしろい。


最後に、前回の付喪神で触れたサンヨーの15年ものヴィンテージブラウン管テレビも
ついに写りが悪くなりおさらばすることとなりそうです。大学入学の時に別の
おじさんから買ってもらったのですが、6,7回は引っ越したなーとしみじみ思いました。
妖怪にしてあげたかったのですが、時代の流れには勝てませんでした。お疲れ様です。


PS−書いた後ちょっと調べたら青森の「ねぶた」も似たような語源なのか。
そういえば聞いたことあるような。七夕とも関連しているそうで東北三大祭りは
同じような「眠り流し」を同源としているらしい。へぇ〜。ラリホーっと。
チャリオッツ・レクイエムも眠り流しだったに違いない!